【特集】東海ろうきん子どもの未来応援寄付金採択団体の「フットボールクラブ四日市」に行ってきました!

8月下旬、東海ろうきん子どもの未来応援寄付金採択団体の「フットボールクラブ四日市」に行ってきました。

「フットボールクラブ四日市」とは…
四日市市にある四日市大学を拠点とし、「楽しみながらサッカーの技術を習得すること」「自ら考え判断し、行動に移す力を養うこと」「子どもたちの無限の可能性を引き出すこと」を基本理念として活動しているサッカースクールです。

この日は、夏休み期間限定の「サマースクール」の開催日でした。
参加していたのは、小学校に入る前の子ども達と小学校1〜3年生の子どもたち、指導をするのは経験豊富な四日市大学のサッカー部のコーチと日本サッカー協会公認のライセンスを取得している選手です。
天然芝のグラウンドで練習を行います。

まずはみんなで挨拶です。そして、ウォーミングアップ。
子どももコーチも一緒になって楽しみながら鬼ごっこをしています。小学校に入る前の子どもたちは保護者と一緒に参加している子もいました。

そして、ボールを使用した練習に入ります。
小学生はまずがドリブル。自分の近くや少し離れたところで行い、徐々に体を慣らしていきます。
次は、1対1の動きの練習です。先にボールに触った方が攻撃をし、もう一人は守備を行います。

小さな子どもたちは、ゴール前のコーンをジグザグに走り、シュートの練習。
シュートが決まって喜ぶ子どもたち。コーチと「やったね!」とハイタッチしていました。

その後、チームに分かれて、試合のような形式での練習が始まりました。
複数個のボールを使っています。

子どもたちが夢中になってボールを追いかけていると、あっという間に終了の時間。
挨拶をして全員で協力をして片付けをします。

片付けが終わった後は、くじ引きとお菓子すくいです!
何が当たるか、どんなお菓子がすくえるか、ワイワイ楽しんでいて、とても嬉しそう!

小学生は、小さい子どもたちがくじ引きをしている間、PKの練習も行っていました。

最後のお楽しみの時間。子どもたちが大好きな水遊びです。
くじ引きで当たった水鉄砲を使ったり、走り回ってびしょ濡れになったり。なかなか体験できないことができてとても楽しい時間でした。

終了後、団体理事の桑原仁美さんにお話を伺いました。

「活動のきっかけは、2018年に四日市大学が実施した地域連携スポーツフェスタです。それ以来、地域の子どもたちを対象に、スポーツを通しての交流をしています。
この地域の学校はクラスが少ないため、学年内での交友関係が広がりづらいんです。ここで出会う子どもたちは学校も学年もバラバラですが、サッカーが始まると協力し合ったり、一丸となってプレーをしています。子ども達の心と体の健全育成や地域への貢献という位置づけはもちろんですが、サッカーを教えるだけでなく、『子どもたちの居場所になったらいいな』という思いが強いです。

スクール生の中には、不登校の子どももいます。不登校だと友達と接する機会がなくなりがちです。ここでは、学校に限定されない友達や大学生のお兄ちゃん、コーチなどいろんな人と時間を過ごすことができます。この時間が子どもたちにプラスになっているかなと感じています。

さまざまな人に子どもたちが触れ合い、仲間がいっぱいいるんだと思える場所にしたいです。ここに来たら笑顔になれて、嫌なことを忘れて思いっきり走って元気になってほしい。保護者のみなさんもほっと一息つける場所にしたいと思っています。

学校でケンカをした子どもが「嫌なことあった。聞いて!」などと話してくれることもあります。いろいろな話をした最後に「ここには沢山の味方や仲間がいるよ」と伝えると「そっか、僕だけじゃないんだ。頑張る!」と。子ども達からそんな言葉を聞くと、ほっとします。子ども達には閉じこもって欲しくない、です。

サッカースクールは厳しかったり、敷居が高いところもあります。小さい子どもたち、特に未就学児、小学生低学年は導入という大切な年代なので、気軽に始めてサッカーを好きになってもらいたい。
保護者も通いやすく、過ごしやすい場所を目指しています。核家族化が進み、保護者自身も気軽に相談できる場が少なくなっています。私も母親として保護者の方と話をします。他のスクールに通っていたけれど厳しさについていけなくて、サッカーが嫌になってしまった子どももいます。そんな時は、保護者とコーチと連携をして、子どものペースに合った練習を行います。技術の習得や上達も大切ですが、厳しくてついていけなくなって振り落とされてしまった子ども達の受け皿でもありたいんです。
普段のスクールは週2回、火曜日と木曜日の16:30から活動しています。夏休みはスクール生以外も気軽に楽しめるようなプログラムにしています。冬休みはウインタースクールを行います。夏の水遊びやくじ引きの代わりに、コーチがサンタさんになってプレゼントを渡します。季節にちなんだイベントをして、子どもたちの感性にプラスになるような取組みを行っています。

今日も、普段からスクールに来ている子どもと初めての子どもが参加しています。
初めてでも、ボールを蹴り始めるとすぐ他の子どもと打ち解けます。子どもたちがサッカーを通して広い視野で物事を見られるようになるといいなと思っています。

このスクールのもう一つの魅力は大学生が参加していることです。この活動に参加して責任感が生まれ、指導者になりたいと思い、子どもとの接し方など指導者になるための勉強をしている学生もいます。去年この活動に参加して今年JFLのコーチとして就職したり、この4月から大学生のチームを指導している学生もいます。学生たちも選手としてプレーし様々な思いを経験してきているので、子どもたちの気持ちがすごく分かるんだと思います。子どもたちは本当のお兄ちゃんのように学生たちと接しています。

 スクールが終わった後も、しばらく友達やコーチと遊んでから帰る子どももいます。もうちょっと練習したい、と自分から発信してくる子どももいて、その時は一緒に練習をしています。」

「子どもたちの笑顔のために活動している。」と話す桑原さん。
取材中もとても楽しそうな声が聞こえてきました。

<フットボールクラブ四日市(四日市市)>
・ホームページ:https://sc.footballnavi.jp/soccer_yokkaichi/
・インスタグラム:https://www.instagram.com/footballclub_yokkaichi/

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