【特集】東海ろうきん子どもの未来応援寄付金採択団体の「いなべ大きなもりのいえ」に行ってきました!

8月中旬、東海ろうきん子どもの未来応援寄付金採択団体の「いなべ大きなもりのいえ」に行ってきました。

「いなべ大きなもりのいえ」とは…
⻑期休暇中のみに開所する放課後児童クラブ。
夏休みや冬休みなど、朝8:00~18:00まで保護者が仕事に出ている時間、子どもたちと大人(スタッフ)が『ひとつの大きないえ』で自然体験など様々な活動を通して喜怒哀楽をいっしょに感じて同じ時間を経験する場所をつくっています。

「いなべ大きなもりのいえ」(もりのいえ)は、ノマドのように2つの拠点を使って活動を展開しています。この日は、いなべ市藤原町にある私設公⺠館「野風」を拠点に活動を行っていました。木々に囲まれた森の中にある古いお家に子どもたちが集まってきます。
参加していたのは、小学生の子どもたち15名とスタッフ5名。
広くて自然豊かな敷地の中、子どもたちが元気に走り回っていました。

子どもたちが揃ったら、まずは「朝の会」を行います。
古民家前の広場で集まって円になり、子どもも大人も一人ひとつ、木の積み木を一つ持ち、「今日やりたいこと」を発表しながら積み木を積んだり、並べたりしてみんなで一つの形をつくっていきます。
「川に行きたい!」「虫取りしたい!」「お絵描きしたい!」など、子どもたちが楽しみにしているさまざまな「やりたいこと」が発表されます。

そして、代表の才賀さんから、「もりのいえ」で大事にしてほしい「3つのこと」を子どもたちに伝えます。

「自分を大切にする 仲間を大切にする。」
「ものと場所を大切にする。」
「自分のことを 自分とみんなでまもる。」

朝の会が終わった後、お天気が悪かったため外遊びに行くまでの間に、広場では昼食の準備が始まりました。
薪を割って火をおこすところから、食材の準備・後片付けまで子どもたちが主体となって行っています。大量のお米を大きなお釜にいれて洗います。今日のメニューは差し入れでいただいた豚肉を使っての「豚丼」です。

ご飯の準備ができたあとは、晴れ間が見えてきたので、川遊びチームと公園チームに分かれてそれぞれが行きたい場所に遊びに行きます。

この日は川遊びチームに同行させていただきました。
道中、「活動中、地域の方にお会いすることもあるんです。なかなか、地域の人に会う機会がないので、その時をチャンスに『こんな活動をしています!』と話しかけているんですよ。この集落の人たちに子どもたちの活動を知ってほしいですから。そしたら、先日、回覧板に掲載するよ!と地域の方から声をかけていただきました。嬉しかった。地域との繋がりも大切にしたい。」と話す才賀さん。もりのいえの活動は子どもたちと地域をつなぎます。

前日の天気の関係で、川に行けないかな?と思っていましたが、天気も良くなり、子どもたちは準備万端で川に入っていきました。

【東海ろうきん子どもの未来応援寄付金で購入したライフジャケット】

「子どもたち、大喜びでした!」と才賀さん

活動の合間、才賀さんからお話を伺いました。

活動するなかで大切にしていることは、子どもが自分の気持ちでやりたいことができる場所にすることです。過去にスタッフとして在籍していた自然学校では、一つのねらいに子どもたちを引っ張っていく、というスタイルでした。けれど、そのやり方は私自身が本心から楽しめていないな、と思えてきたんです。また別の自然学校でスタッフをしていた時は、子どもたちがやりたいことをする自由なスタイルで活動をしていて、やっぱりこっちだ!と思いました。

そしてもうひとつ大切にしていることは、フェアです。子どもと大人はフェアな関係で、上も下もない。役割が違うだけ。ここはルールも特にないけれど、3つの大切にしたいことを軸にしています。10のルールを決めて守れる人より、1つの軸に照らし合わせて、やっていいか悪いかを子ども自身が考えられるようになってほしいし、なれるから。

子どもたちは、子どもたちが多くの時間を過ごしている環境の影響を受け、大人が解決してくれる、大人に怒られないようにしよう、と動いてしまいます。でもここでは、『自分たちで解決する』ことを大切にしているので、子ども自身が戸惑うこともあります。さっきも『けんかしているから…』と言いに来る子どもたちがいましたよね。でも大人が解決したり仲裁に入るのではなく、自分たちで解決する方法を考えてほしいんです。子どもたちの順応は早いから、だんだん自分たちでなんとかしようとするようになってきています。

子どもたちは『自分が認めてもらえる』『自分のやりたいことができる』ことを『もりのいえ』の魅力だと思っているかな?」

お話を伺っている間に、子どもと才賀さんの間でこんなやりとりがありました。
「ねえねえ、中学生から『もりのいえ』でボランティアできる?」
「できる!来てくれる?」
「行きたい!」
子どもにとっての「もりのいえ」という場所がいかに大切かが伝わってきました。

「以前にも『小学校を卒業したら来れないの?』と寂しそうにしている子どもや泣いている子どもがいたけれど、『来ていいんだよ、次はスタッフだよ!』と伝えています。ここで育った子どもたちが大きくなって、スタッフとして参加したいと言ってくれたら、こんなにうれしいことはないです。」

才賀さんの出身は京都の宮津で、14年前に結婚を機にいなべに移住されました。ふるさとが大好きだと仰います。「自分がふるさとを好きなように、子どもたちにもふるさとを大好きになってくれたら、子どもたちがいなべをふるさとと思い、好きになってくれたら。」と活動を続けています。

<いなべ大きなもりのいえ(いなべ市)>
・ホームページ:https://ookinamorinoie.wixsite.com/higashi-fujiwara
・インスタグラム:https://www.instagram.com/inabe.morinoie/

目次
閉じる