【報告】NPOグレードアップセミナー2025「市民活動センターの今とこれから~中間支援組織は何を担うか」を開催しました

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NPOグレードアップセミナー2025
市民活動センターの今とこれから~中間支援組織は何を担うか 報告

日時:2025年9月10日(水)13:30~16:30
場所:みえ県民交流センター
講師:田尻佳史氏(認定NPO法人日本NPOセンター常務理事)
参加者:38名

今回のグレードアップセミナーは、認定NPO法人日本NPOセンター常務理事の田尻佳史氏を迎え、NPO支援組織の誕生の経緯や指定管理制度、官民協働の変化、そしてこれからのNPO支援組織に必要とされる力についてお話しいただきました。

講演では、NPO支援組織が何をすべきかについて「NPO支援は『仲介』支援。不動産屋のように、双方のニーズを聞いて間を取り持ちながら、いい関係作りをしていくのが我々の役割。」「NPOを取り巻く環境が変化する中、今まで取り組んできた事業のこと、自分の組織もしくはセンターのミッションにおいてももう1回、徹底的に見直す。」「課題は現場にある。まず、悩みを抱えている人(団体)のところに行き耳を傾ける。同じことで悩んでいる団体が一緒に考えるための環境整備をしていく必要がある。つまりいろんな団体が集まってこれからのあり方を考える機会を作る。」「それらの機会を通じて、多様な主体(他セクターも含む)の得意を生かす仕組みづくりをして、すべてのセクターに少しでも“利”をもたらす仕掛けにする。」「そうでなければNPOの取り組みに持続性をもたらすことはできない。これからのNPO支援組織にはそのような仕掛け創り展開することが必要。」といったお話をしていただきました。
そして、これから必要となる支援力は「➀フットワーク力」、「➁ネットワーク力」「➂ファシリテーション」で、フットワーク力を活かして専門家をはじめ多様な主体やボランティアや市民を巻き込み、そのつながりをファシリテーション力で触発することが重要。

その後、参加者からの質問に一問一答形式で答えていただきました。
◎ネットワーク力を付けて実施された事例があったら教えてください。
◎市民活動やボランティアをしている方がみんな同じ人です。新しい市民の掘り起こしに有効な手立てはありますか。
◎多主体連携による協働・協創の仕掛けの場は具体的にどうやって作っていけばいいですか。
◎市民活動センターの取組み成果の指標は何なのかが悩ましい。予算を取るために求められるが、真に必要な活動ほど成果の可視化が難しい。どのようにすればよいでしょうか。
◎県と市町村の中間支援組織の役割は違うのでしょうか。どのような役割を担うのでしょうか。
など、多岐にわたる質問に対して具体事例を交えながらお話しいただきました。

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