センターあれこれ 6月

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センターが美術館に…「移動壁美術館展」開催

6月13日~6月15日の3日間、認定NPO法人フリースクール三重シューレと共催「鷲見雅次作『移動壁美術館展』」を開催しました。

「移動壁美術館展?どんな美術館なんだろう」と当日までドキドキワクワク…。
「美術館に展示してある絵画を美術館の壁ごと引っ剥がしてきたような展覧会にします」と打合せの際に鷲見さんは話されました。

鷲見氏は1975年名古屋の画廊で「鷲見麿」として画壇デビューし画家として活動するかたわら、2001年から近鉄四日市駅前商店街で不登校や引きこもり及び障がいを持つ若者たちが共有できる場としてのフリースペース「めだかの学校」を設立し、18年間活動をしていました。

今回は本名の鷲見雅次として新たに制作した、ヤン・ファン・エイクの絵を下絵とした8点からなる連作《無存在の存在》を発表しました。模倣や引用する古典絵画の経年変化による汚れやひび割れなどを再現する超絶技巧を駆使した作品です。

2日目には、鷲見氏、三重シューレ代表の石山佳秀氏、NPO法人みえNPOネットワークセンター代表理事の松井真理子氏によるトークショーも行われ、鷲見氏のファンや市民活動にかかわる方まで多くの方にご来場いただきました。

まさに、美術館の壁を剥がした展覧会でした。なんと絵画が飾られている壁も鷲見さんの力作。この展覧会では、既存の枠や価値観にとらわれない生きかたの大切さを伝えてくださいました。

鷲見さん、三重シューレのみなさん、そしてご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。今の時代、今の社会に「大切な視点」を鷲見さんの生きかた、考えかた、そして絵画から気づかされました。素敵な出会い、ありがとうございました。

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