
みなさんは「NPO」と聞いてどんなイメージをもちますか。
NPOは「Non Profit Organization」の頭文字をとったもので、日本語では「非営利組織」と訳されます。
NPOが注目されるようになったのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけです。
被災地の深刻さをメディア等で知った人たちが、全国各地から「自ら」災害支援ボランティアとして現地に駆けつけ、重要な役割を担いました。この年は「ボランティア元年」と呼ばれるようになり、これからの社会課題を解決するためにボランティアの重要さが認識され、個人のボランティアだけではなく、組織としてボランティア団体の活動がより求められるようになり、「NPO」が注目されるようになります。
そして、1998年にNPO法が成立。ボランティア団体やNPOが法人化されることによって、より社会的信頼を得て、契約主体となって行政や企業との連携・協働事業を展開するようになります。それに伴い、社会認知度も高まりました。
NPOは、社会に生じる新たな課題に行政や企業よりも、いち早く「何とかしなくては」と動き出します。
活動の内容は、子どもの貧困、中高生の居場所づくり、障がいのある人の雇用支援、外国人住民の生活支援、気候変動対策、災害時支援など多岐にわたります。
これらの支援の共通点は、市民、生活者の視点から活動を生み出すことであり、それこそがNPOの特色です。
しかし、社会に必要とされているNPOにも抱えている課題がたくさんあります。組織の継続性、資金調達、メンバーの高齢化など…。その対策のために、組織マネジメントや資金調達スキルを日々研鑽している団体も多くあります。
この一冊には、そのような「NPO」について、必要性、重要性、抱えている課題、今後のありかた…など「まるごと」書かれています。
「NPOってなにかな?」「NPOはなんのためにあるのかな?」
そのような疑問や関心のある方には必読です。ぜひ、手にとってください。
みえ市民活動ボランティアセンターは、ボランティアやNPOの活動の促進、支援、応援をする拠点です!