ひろがる・つなぐ・かえる

「NPO再考〜連帯を育むとき」

中部環境パートナーシップオフィス チーフプロデューサー 新海洋子

 がちがちに閉塞し、先の見えない灰色な社会状況の中で、われわれNPOや中間支援組織にはもっとすべきことがあるはずだ。限界領域に入ってしまった行政や企業の下請状態になってはいないか。社会を直視する目がやわらいでいないか。自問自答する日々である。
 2010年10月CBDCOP10が愛知名古屋で開催された。20年近く懸案だった主要議題には、先進国と後進国の利害による対立構造が明らかであった。COP10においても合意は難しいとマスコミに騒がれていた。しかし、本会議の最終日深夜、全ての議案が採択された。松本環境大臣は「先進国も途上国も痛みを伴いながら国益を削りあって積み上げたものが共通の利益になった」と述べた。「世界が一隻の大きな船に乗り込んだ」とも表現された。
 緊急かつ重要な課題を目前にした国際社会の判断、利害や対立を超えなければ解決はない、という各締約国の「痛みを伴う合意」であった。大切なものを守るために、同じ目標のもと「連帯」できる可能性を垣間見た。
 今社会には揺さぶりが必要だ。そのためには、解決に挑む「連帯」が必要だ。NPOはその中核、中間支援組織はそのしかけづくりを支える役割であろう。
 だが、人が集まる場には対立、利害関係など人間の関係性ゆえの「負の状況」が生じる。特にNPOは、内部、NPO間、他セクター、それぞれの関係性においてその状況に陥りやすい。NPOは地域の中で孤立していないだろうか。市民に必要とされる組織であり続けているだろうか。
 「NPO再考」。NPOはエネルギーの根源であるミッションさえぶれなければ、多少痛みを伴うかもしれないが、多様な主体と連帯できる組織である。だからこそ社会を動かすことができる。地域の、日本の、国際社会の深刻な問題解決のために、市民の声にしっかりじっくり耳を傾け、政策や事業に転換し「Happiness な社会」をつくりだす連帯。世代交代も含め、どのように連帯するか。真摯に現状を受け止め、私たちは覚悟して動くしかない。

みえ市民活動ボランティアセンターでは、地域の課題解決など積極的に社会貢献活動を実施されている企業を訪問しています。

CSR STREET Vol.7

〜コミュニケーションから生まれる地域貢献の継続とは〜

株式会社デンソー大安製作所 総務課長 片岡 泰様 他2名の方々へのインタビューより

 デンソーではCSR(企業の社会的責任)を経営の中核に据え、主にステークホルダー(お客様や地域の方々など)の満足度に注力しておられます。
 広く認知されるようになったデンソー独自のエコポイント制度「DECO ポン」では、愛知・三重県内の環境活動の助成支援などをしています。また、社員有志による「はあとふる基金(」給与から100円単位で天引きしプールされた寄付金)を年2回、社員がサポートしている団体への寄付や自然災害義援金などに使用しているそうです。
 大安製作所では、有志のボランティアグループ「デンソーハートフルクラブ大安」の自主企画メンバー35名が中心となり、地域の美化活動、梅林公園の手入れ支援などを行っています。いずれも年4回、参加者は年間延べ1,000名を超えると聞きました。さらに海外支援衣料回収活動として、衣料に加え輸送費カンパ金の協力を呼びかけ、50万円以上の善意が寄せられたとか。10年以上継続されており、地域の方々にもすっかり定着した行事となっているようです。
 特に今年は、積極的に社会貢献活動に取り組んでいる社員を称える全社表彰においても4名の内2名が大安製作所から選ばれたとお聞きし、これら制度も社員一人ひとりのやる気に繋がっていると感じました。
 こうした必要な所へ必要な支援が行き渡るような活動はどこから生まれてくるのでしょうか。
 「私たちの目指す姿を、よき企業市民として社会の持続的な発展に貢献し、ステークホルダーから信頼・共感される社会を目指す事と掲げ、従業員が身近で出来ることから社会貢献に取り組んでいます」と、片岡課長よりコメントをいただきました。
 デンソーの真摯な社会貢献活動は、企業規模の大小に関わらず、地域と共生し愛される企業を目指しているどの企業にとっても共感とヒントを得るものではないでしょうか。

梅林公園 草刈りの様子 海外支援衣料回収活動

助成金情報

市民活動環境寄贈

市民活動

砂防ボランティア基金 平成23年度助成事業

受付期間

3月31日(木)必着

対象団体

砂防ボランティア活動を実施する団体または個人

対象活動

(1) 土砂災害被災地域において実施するボランティア活動
(2)砂防行政への支援活動
(3)地域に根ざした砂防に関する防災活動
(4)その他「基金」にかなう事業

助成金の額

総額350万円程度、助成件数20〜 30件程度を予定

応募方法

HPより所定の申請書をダウンロード。
Fax または郵送にて事務局へ提出してください。

問い合わせ先

財)砂防フロンティア整備推進機構 企画調査部(綿谷 真一)
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-4 砂防会館別館6階
Tel 03-5216-5872
Fax 03-3262-2202
ホームページ http://www.sff.or.jp/volunteerkikin/

環境

TaKaRa ハーモニストファンド

受付期間

3月31日(木)

対象団体

日本の緑を構成する森林等の陸域、または海、湖沼、河川等の水域の自然環境(生物の生態把握等も含む) に関する実践的な研究・活動

対象活動

(1) 具体的に着手の段階にある研究・活動。
(2) 営利を目的としない研究・活動。
(3) 研究・活動主体の資格は問わないが、次の条件を満たすもの。
[1] 個人の場合
助成金の使途が助成の目的に沿って適確であり、当該事業に係わる施設の利用や助成金の使途等の面で本人あるいは親族など特別な関係のある者に特別の利益を与えない者。
[2]任意の団体の場合
助成金の使途が助成の目的に沿って適確であり、代表者または管理者の定めのある団体で、役員その他機関の構成、選任方法、その他事業の運営に重要な事項が、特定の者、あるいは特別の関係者等の意志に従わずに、運営されている団体。また、特定の者等に特別の利益を与えていない団体。
※ より多くの研究・活動に幅広く助成するため、過去にTaKaRa ハーモニストファンドの助成を受けていない応募者(個人・団体)を優先する。

助成金の額

総額500万円前後、助成件数は10件程度

応募方法

HPより所定の申請書様式をダウンロードしていただくか、事務局にご請求ください。申請書に必要事項を記入、捺印のうえ事務局宛簡易書留で郵送ください。

問い合わせ先

公益信託TaKaRa ハーモニストファンド事務局
〒600-8006 京都市下京区四条高倉東入立売中之町84 みずほ信託銀行株式会社 京都支店営業第2課(明上、菅谷)
Tel 075-211-6231
Fax 075-212-4915
ホームページ http://www.takarashuzo.co.jp/

環境

コンサベーション・アライアンス・ジャパン自然環境保護基金プログラム

受付期間

常時募集

対象団体

明確な行動指針があり、自治体や中央政府に対して法律を遵守するよう働きかける団体

対象活動

自然環境保護活動

助成金の額

10万〜50万円

応募方法

(1)グループ、団体名
(2)グループ、団体の目的
(3)過去の活動内容とその成果
(4)目的を達成するための今後の計画
(5)支援金の使用目的および金額
以上の申込み必要条件を記入の上、郵送にて提出。審査の公平性をきすため、A4用紙で4枚以内に簡潔にまとめて下さい。

問い合わせ先

コ ンサベーション・アライアンス・ジャパンアウトドア自然保護基金プログラム係 福永宛
〒 359-0021 埼玉県所沢市東所沢5-12-12
(株)アライテント内
Tel 042-944-5855
Fax 042-944-5825
ホームページ http://www.ca-j.org/

寄贈

TechSoup JAPAN(テックスープ)PC ソフトウェア寄贈プログラム

受付期間

常時募集

対象団体

NPO法人・社会福祉法人・公益法人
※ ソフトウェアの提供企業ごとに寄贈対象となる法人格、活動分野などが決められています。詳しくは、HP の「団体の登録方法」ページ内の「ソフトウェア提供企業別の団体資格」および「寄贈対象団体の条件」をご参照ください。

寄贈の品

アドビ システム社、シマンテック社、マイクロソフト社のPC ソフトウェア製品各種
※ 詳しくはHPの「ソフトウェアの一覧」をご覧ください。

応募方法

HPより「団体登録」と「ソフトウェア寄贈の申請手続き」を行います。まずはHP 内の「寄贈申請までの手順」で、そのステップをご確認ください。

問い合わせ先

(特活)日本NPOセンター
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル245
Tel 03-3510-0855
Fax 03-3510-0856
ホームページ http://www.techsoupjapan.org