理念と歩みから学ぶ NPO物語

理念と歩みから学ぶ NPO物語 Vol.16

『共に支えあい、
助けあえるまちづくりの拠点として』

特定非営利活動法人 めいわ市民活動サポートセンター
理事長 世古口 文子

 

特定非営利活動法人 めいわ市民活動サポートセンター(以下、「センター」と略)の、ミッションと目指しておられるところ、創設の経緯を教えてください。

 これからの少子高齢化社会の中で、私たち自身が共に支えあえる、助けあえるまちづくりということを考えたときに、行政の財政も厳しいなか住民が「私たちのまちは私たちの手で」という形で、活動する人や団体が増えていくことをお手伝いしていく、その拠点があるといいなということから町より場所の提供を受け、町と協働でメンバーを募り、立ち上げました。
 最初の事務局体制は、午前と午後の当番制でやってきました。いろんな意味で事業を展開するにあたって、きちんとコーディネートしようと思ったら、事務局というのは要なんですね。でも全員が四六時中いるわけでもないんで、今、Y さんが長時間中心的に居ていただいて、あと何人かが入れ替わりしながらもやっている現状があります。

相談に応じる中からニーズをつかむ

ニーズはどのように捉えておられるのですか?

 事業の1つに子どもたちの体験教室がありますが、スタッフに子育て中のメンバーが多いので、さまざまな意見を参考にして企画運営しています。また、一般の方の声を参考にしていこうとセンター通信によるアンケートを実施しましたが、回答をセンターまで届けてくださった方やメールで返事してくださった方は9名という結果でした。
 そういう形でのニーズ把握は難しいのかなと思いながら、センターでも個人的な相談を受けつつ、それに応えてくださる方を探しながら、登録している方の中からしてくれそうな方に繋いでいます。やりたいと思っている人と、やって欲しいことをうまく繋ぐ、そこが難しいんですけど・・・。
 去年から始めた図書館ボランティアについては、「やっぱり本が好きだ」という方が十数人集まっていただき、週に4日の内1日、月4回ということでお願いしているんですけれど、とても一生懸命やっている方もみえます。
いろいろ仕掛けていきながら、試行錯誤を繰り返しています。

「するする会員」「してして会員」というネーミングと仕掛けづくり

事業のネーミングもユニークで分かりやすいですね。

育孫講座 手づくりおやつの調理実習

 何かやっていきたい方やこんなことができますよという方には、できるだけ「するする会員」として登録していただいて、会員さんが年にせめて1回でも動けるようなことを仕掛けていけたらいいなと、知恵を絞っています。せっかく登録いただいても一度も依頼がないのでは、次に登録いただくのが難しくなるので、その辺は講師さんとしても偏ることなく考えていきたいなと思っています。
 「してして会員」とは、何か手伝ってほしい、あるいは助けてほしい方のことです。
 今回、祖父母世代が子育てに関わるにあたって、どういうふうに関わっていったらいいかという「育孫講座」を、6月からまず4回開催します。
 「するする会員」さんにお声がけして、講師として活躍いただくことも含めて考えています。受講後はセンターに登録いただいて、子育て支援の託児などに関わっていただければとも期待しています。あと、夏休みに「するする会員」さんを講師にした子ども体験教室など、数回予定しています。

放火というピンチをチャンスに

青レンジャーというネーミングもいいですが、どういう状況から生まれたのですか?

 平成19年に明和町で不審火が結構あって、地域の自治会で自衛手段としてつくられ巡回しておられるところもあったのですが、町全体として防犯を何とかしなければという意識が高まりました。
 あの危機は「ピンチはチャンス」というか、気持ちのある方はきっと「自分たちの町は自分たちで守ろう」という形で動いてくださるのでは、という話になったのです。ちょうど町役場からも、そういう方たちがボランティアとして動いてくださればという話もあり、一緒に呼びかけました。
 センターは青レンジャーという形で募集してボランティアとして動いてもらう形を企画し、町役場は車を貸し出すといった形で協働していくに当たって話し合いを持ちながら、やってきました。

地道に1つひとつ積み上げていく

行政や企業との関わりはいかがですか?

めいわ市民活動サポートセンター

 企業に関しては、例えば「ぎゅーとら」さんが子どもを対象にした体験教室や防災講座でお料理をするときの食材提供という形でご協力いただいたりしています。
 行政については、現在、センター自体が明和町の委託という形で市民活動の活性化を行政と共にやっており、立ち上げ時点から関わっていただいています。青レンジャーについては、危機管理室が車の調整をして町役場の車を貸していただくなどしています。

ニーズを捉え、何が必要とされているかを見極める

これからの課題、将来展望についてはいかがお考えですか?

 センターの原点は助けあいなんですけれど、今、これからの社会の中で何が求められて必要とされているかということを話し合いの中でしっかりと考えていきたい。センターとしてもどういった形の支援が必要とされているのか、何を大切にしていくべきなのか見極めて事業に活かしていきたいです。
 今まで、さまざまなボランティアをする人を増やそうとやってきましたが、今度は、どうやってその方たちが、自立したグループとして育っていくかということも課題なのかなと感じています。
 理事会としては、センター自体、私たちもその努力をしていかなければいけないと思うんですが、ここを支える方が増えて欲しいなというのはあります(笑)。

【データ】

三重県多気郡明和町馬之上944- 5(ふるさと会館隣)
Tel 0596-52-7129
Fax 0596-52-7739
E-mail hearvo@ma.mctv.ne.jp
ホームページ http://www.ma.mctv.ne.jp/~hearvo/
代表者 世古口 文子
団体設立年月日  2002年10月26日
NPO法人化年月日 2005年8月1日
会員数 25名
会費 3,000円